まだまだ 保守的・封建的なわたしたちには想像しがたい世界。同性カップル、精子ドナー・・・。彼女らが、満たされ、周囲にも認められた生活を勝ち得るまでには、様々な辛い思いや世間の偏見の目などがあったことだろう、たぶん。苦労を乗り越えた今。子供達もフツーにレズビアンの親と出生の秘密(はなから秘密ではないが)をうけとめている
だからこそ、母親たちには、生物学上の父・ポールが吞気に現れ、父親らしくふるまおうとすることが気に入らない。20年かけて培ったものをほんの数週間でもっていかれるようで。彼は子育ての喜びを知らないのと同時に、大変さだってしらないのだ。ましてや、カリフォルニアでは認められているとはいえ、レズビアンのカップルが生きていくには、それなりの覚悟や問題だらけだったことは容易に想像できる。子供たちだって、そのことでイジメにもあったかもしれない。それなのに、突然現れ、いいとこどり。父親であることを単純に喜んでいる。生活苦から60ドルで精子を売っただけの、父親なのに。
そんな彼に「自分で家庭をつくりなさい!」と、一喝するニック。腹をたてるのも無理はない。
そうでしょ!、家庭とは、長い時間と根気をかけて、少しづつ築きあげるものだから。
そもそも、精子を売り買いするってどうなの?もちろん、いろいろな問題からそうせざるを得ない女性もいることは理解しているが・・・。
そういえば以前、友人のイタリア人女性に相談されたことを思い出した。
「受精卵を買おうと思うんだけど、どう思う?スペインで500ユーロ(5000だったか?)で買えるの」
えっ!!何を買うって??
まるでそこいらのスーパーで鶏の卵をでも買うかのような言い方だった。卵巣が機能しない彼女は、自分の子宮で育て、出産したいのだと。答えられなかった・・・。
話がそれてしまったが、 出産することイコール家庭をつくることではなく 全く別であるということ。そして、母親たち以上に、全てをそのまま受け入れている子どもたちに、脱帽した。まさしく「Kids are All right!」

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文/かわさきMOVEART応援隊Kさん